メンズエステをめぐる空気が、いま大きく変わろうとしています。
その背景にあるのが、2025年6月28日に施行される風営法の改正。
とはいえ、
「風営法って、メンエスに関係あるの?」
そう思う方も少なくないはず。
この記事では、今回の改正がメンズエステにどのように影響するのかを、
お店・セラピスト・客それぞれの視点からわかりやすく解説します。
※本記事は一般利用者としての視点でまとめたものであり、筆者は法律の専門家ではありません。詳細な法的判断が必要な場合は、行政機関または専門家にご相談ください。
風営法改正って、何が変わるの?(2025年版)
無許可営業への罰則が、かなり重くなる
今回の改正でメンエスに直接関係するのは、
「風俗営業の無許可営業に対する罰則の強化」の項目です。
- 個人の場合:懲役2年以下 → 5年以下の拘禁刑/罰金200万円以下 → 1,000万円以下
- 法人の場合:罰金200万円以下 → 3億円以下
…と、罰則が大幅に強化されました。
店舗が見直すべき3つのポイント
✅ 1. サービス内容、グレーを超えてない?
- 密着系の施術
- 局部ギリギリの鼠径部
- 衣装チェンジで性的サービスを連想させる流れ
→ リラクゼーションとは言いづらい内容が常態化していると、
実態が風俗営業とみなされる可能性があります。
✅ 2. 名前と実態がズレてない?
- ホームページや屋号では健全系なのに、内容は完全に抜きあり系
- コース説明でほのめかしや隠語が使われている
→ 看板と中身が乖離していると、警察のチェック対象になりやすくなります。
✅ 3. 広告やSNSに「誘導ワード」使ってない?
- 「鼠径部」「濃厚」「おもてなし♡」などの文言
- 過激な衣装や密着写真
- セラピスト個人の投稿と店舗アカウントの過度な連携
→ 改正によって新たなSNS規制が加わったわけではありませんが、
黙認されていたグレー表現が問題視されやすくなっているのは事実です。
セラピストが見直すべき3つのポイント
✅ 1. 自分のSNS、“匂わせ”になってない?
- 「鼠径部すきな方お待ちしてます」
- 目隠しした施術写真
- DMでの過剰営業や私的誘導
→ 内容次第では、お店の営業実態とセットで問題視される可能性も。
投稿前に「これは誰かに見られても大丈夫か?」と一呼吸おくクセを。
✅ 2. 施術、つい“サービス精神”でやりすぎてない?
- お客さんの反応が良いから…と踏み込みすぎる
- 境界線が曖昧なままズルズルやってしまう
→ 店舗のスタンスと自分のやり方にズレがあると、
それが「お店の方針」と誤解されるリスクもあります。
✅ 3. お店との“ルール共有”をしっかりと
- 店舗がどういったスタンスなのか
- NGラインはどこなのか
- 「OKに見えて実はダメ」なことは?
このあたりを店側としっかり共有・確認しておくことが、
自分を守り、トラブルを避けるためにも重要です。
客が見直すべき3つのポイント
✅ 1.「メンエス=抜きあり」という先入観を捨てる
→ 法改正により、健全化が進むことはほぼ確実です。
曖昧な期待で来店すると、トラブルやミスマッチの原因になります。
✅ 2.「見え見えのグレー」に近づかない
- 過激すぎる宣伝
- 明らかに内容が風俗的な紹介文やSNS
→ 無許可営業の罰則が重くなった今、関わること自体がリスクになり得ます。
✅ 3. もし何か違和感を感じたら、その場で引く判断を
- 誘導があった
- 強引な営業があった
- 料金が不透明だった
→ 店舗やセラピストに問題があると感じたら、深入りせずに離れる勇気を。
まとめ:グレーを捨てて、新しい癒やしへ
2025年6月28日、風営法改正が施行されます。
今回の改正で名指しされたわけではないメンズエステですが、
周辺のグレーゾーンは明確にリスク領域となりました。
今こそ、
何を提供し、何を求めるのかを見直すタイミング。
“抜きあり”という言葉が過去のものになる日が来たとしても、
メンズエステには、まだまだ多くの価値が残されているはずです。